2026/03/11 (更新日:2026/03/11)
YMYLとは(なぜ病院や製薬会社が上位独占するのか)

- 独自の健康論を提唱する治療院は、YMYLでSEOから圏外に飛んだり、Googleマップから消されてます。
こんにちは。さこまです。
顧客の成果です。
- ・月間で新規50名以上集客
・過去最高の売上になった
・市内No.1の知名度を得た
・検索順位で1位になれた
・SEOで集客が長期間継続
※詳しくは、成功事例をご覧ください。
「なぜ治療院は、SEO対策をいくらやっても、病院や製薬会社より上がらないのか?」
治療家は、SEOで上位表示を狙うために気をつけなければならないことが2つあります。
1つ目は、病院、製薬会社、公的機関の権威性による信頼では勝てないということ。
治療院と病院が同じ症状の記事を書いたら、医療機関は業種の信頼性でSEOの上位表示をします。なので、医療機関と真っ向勝負しないことです。
2つ目は、世の中で定説となる医療の論理を批判しないことです。
それは、証拠があったとしてもです。もし、独自の健康論を紹介して、上位表示できないだけならラッキーです。
最悪、サイト全体が圏外に飛んだり、Googleマップからアカウントが消えるなどの重大なペナルティ制裁を受けるリスクがあります。
本記事では、コロナ禍でワクチン、マスクの不要論を語った治療院のHPが圏外に飛ばされた話や、「治る」という言葉を多用して閉院した実例とともに、Googleの評価基準のひとつであるYMYLをご解説します。
目次
YMYLとは(なぜ病院は無条件に上位表示されるのか)

YMYLを知ると、治療院はどこで勝負すれば効率よく集客できるのかがわかります。
治療院(整骨院、整体院、鍼灸院など)は、Googleの評価基準であるYMYLの対象です。
YMYLとは(Googleの評価基準)
YMYLとは、Your Money or Your Lifeの略称です。 直訳すると「あなたのお金、またはあなたの人生(生活)」となります。
わかりやすくいうと、人の命や健康を左右したり、人生を変える重大な決定を下す分野は信頼のある専門家しか上位表示できないようにした評価基準です。
Googleには、検索品質評価ガイドラインという検索結果の良し悪しを判定する公式マニュアルが存在します。
上記、ガイドライン中でYMYLについて書かれてます。
Part 1: Page Quality Rating Guideline
2.3 Your Money or Your Life (YMYL) Topics
主に有害さを持ってはいけないということです。
- ・トピック自体が有害または危険である場合。
・コンテンツが正確かつ信頼できるものでない場合に、危害を引き起こす可能性がある場合。
健康または安全(Health or Safety): 精神的、身体的、感情的な健康、あるいは身体的安全やオンライン上の安全など、あらゆる形態の安全を害する可能性のあるトピック。
経済的安定(Financial Security): 自分自身や家族を養う能力を損なう可能性のあるトピック。
政府、法律、社会(Government, Civics & Society): 人々の集団、公益に関する問題、公的機関への信頼、選挙や投票情報、その他、人々の生活に影響を与える政府、市民権、社会に関するあらゆる情報トピックに対し、悪影響を与える可能性のあるもの。
その他(Other): 人々を傷つけたり、社会の福祉や幸福に悪影響を与えたりする可能性のあるトピック。
YMYLができた理由(治療院が上位表示しない理由)
YMYLでは、医療関係を厳しくみられてます。なぜかというと、YMYLが厳格化されたのは健康問題のニュースがきっかけだったからです。
WELQ(ウェルク)というキュレーションサイトで不正確な医療情報が大量に拡散されたことが社会問題となりました。Googleは、対策として、YMYLをガイドラインに入れたのです。
2016年末に「WELQ(ウェルク)騒動」が起きて社会問題となりました。
当時、素人が医学的根拠のない健康記事を書いて、検索の上位独占をしていました。
「肩こりは幽霊のせい」「このサプリで癌が治る!」といったデマ情報でも上位に出ていたので「Google検索は信用できない」という批判が殺到しました。
Googleは、2018年8月に「健康アップデート(Medic Update)」を実施。命に関わる情報(YMYL)に関しては、情報の正確性と、誰が言っているか(権威性)を徹底的に重視するとしました。これ以降、個人の感想レベルの健康ブログは順位を大きく落とし、代わりに公的機関や医療機関のサイトが上位を占めるようになりました。
治療院も人々の健康や身体の安全に直結するため、YMYLの医療・健康の分野に該当します。
良い点は、治療家の専門分野では上位表示できます。素人や匿名でいくら記事を書いても上位に上がることはありません。
悪い点は、独自の健康論や医療の定説をくつがえす論理を展開すると検索から消されることです。
医療・健康の分野で嘘や間違った情報を発信すると、ユーザーの人生に実害が出てしまうため、検索順位を落とされます。
先生の論理が正しかったとしても、定説以外は「間違った情報」としてとらえられる可能性があるのです。
特に治療院のブログは、痛みや不調に悩む方に健康について書くので、厳しくみられる対象でです。
ここからYMYLの本質を書きます。
なぜ世の中で広まっている医療や健康の論理を批判するとSEOから落ちるのかです。
治療院は、施術で自己治癒力を高める論理です。これは、YMYLにおいて問題ありません。
しかし、「薬はいらない」「自己治癒力で病気は治る」「施術で癌が消えた」などの医療不要論や医療の代わりになる論理はアウトです。
治療家のブログで書かれがちですが、サイレントペナルティ(明確な通知のない順位下落)を受けていることがよくあります。
- Googleは、西洋医学(病院)を優先します。しかし、東洋医学(手技療法)を否定しているわけではありません。役割分担で正しい情報の発信を求めてます。
病院:病気(診断、治療、ウイルス、癌、骨折)
治療院:症状(自己治癒力、免疫機能、自律神経、身体のバランス、未病)
Google検索のSEOで上位表示を目指すなら、Googleのルールを守らなくてはなりません。
YMYL(特に医療・健康)は、科学的な合意のある定説を批判や否定することは、最も警戒すべき危険信号となってしまいます。
もし、医療の定説を批判するならSEOとマップ集客はあきらめて、SNS、メルマガ、LINEでコアファンを集める戦略にシフトした方がよいです。
YMYLのカースト制度(独自調査の結果)
YMYLの徹底的な調査で、私の中で結論が出ました。
2013年にYMYLが提唱されて、2017年に厳格化されてから、GoogleのYMYL(医療・健康)領域には、カースト制度のような序列があることです。
・どの業種が上がりやすいのか?
・症例ごとに上位を独占する業種は?
・記事は低品質な病院と高品質な治療院のどちらが上がるか?
・病院の中は大きさか従業員数か規模の大きさか?
・病院、整形、大学病院のなかでも序列があるのか? など。
その結果、このような序列ができました。
- 第1階級:公的機関(厚生労働省)、学会や医療団体、大手製薬会社、大規模な医療機関や大学病院、大手保険会社
第2階級:一般の病院、整形外科(医師)
第3階級:治療院、整骨院(柔整師・鍼灸師など)
第4階級:一般の整体、リラクゼーション
圏外: 素人のブログ
※YMYL始まりからの独自調査の結果であり、必ずしも正しいわけではありません。
はっきり言って、上記の内容は有料級だと思います。
「肩こり」「腰痛」などのビッグワードは第1~2階級の医師や病院が上位を占めます。
どんなに腕のよい治療家が超高品質な記事を書いても、ひっくり返せないようプログラムされてます。
逆に素人や匿名のサイトは、いくらがんばっても検索エンジンに表示されることすらありません。
上記の序列は、その業種が優れているかどうかではなく、専門性の序列だと結論づけました。
先生の戦場とは(症状名→お客様の悩み事)
「肩こり」「腰痛」などの症状名から、「お客様の悩み事」をもとにしたキーワードで上位表示を目指しましょう。
というのも、「肩こり」「腰痛」のビッグキーワードは、医療関係が上位表示してます。そして、これらのキーワードはみんなが検索するのでアクセスは多いです。
「アクセスが多いなら、そこで上位表示したかったのに!」と思うかもしれません。
しかし、単品キーワードは悩み事があいまいで実際に何に悩んでいるのかはっきりしていない人たちばかりです。
別業種の話です。Google検索で「コンサルティング」のキーワードで1位を取り契約が増えました。しかし、「コンサルティング」のキーワード経由で来た方が顧客解約率1位だったのです。
問題や悩みがはっきりせず、とりあえず「コンサルティング」で検索してお願いしたものの、必要でなかったことに気づいて解約していくという浅いお客ばかりとなったのです。
治療院でたとえるなら、肩こりがあるものの、改善しようと思っていないけど、とりあえず治療院に来てみた方です。
もし、新規30名が来られて、90%にあたる27名が「とりあえず来てみた客」だったらどうでしょうか。地獄です。
初回のカウンセリングで時間はとられ、教育をかけても来なくなり、キャンセル率も上がるでしょう。
話を戻しますが、「肩こり」「腰痛」の単品キーワードで権威性のある病院と戦ったあげく、得る結果がこれです。割に合わないですよね。
だから、同じ土俵で戦わなくてよいのです。ニッチを狙って、症状を改善したいと思い、そのためにいくらでも支払うつもりでいる質の高いお客様を集客された方がよいのです。
1院目:コロナ禍でワクチン、マスクの不要論で圏外に
コロナ禍でワクチンの批判とマスクの不要論を語った先生がいらっしゃいます。
先生は、2年ほど経ってから検索で上がらないことに気づきました。そして、サイト内の医療批判の文言を消して順位が戻りました。
それ以来、SNSのみでそのような発信をされてますが、今のところは検索順位に影響はありません。
ただ、同じ事例で惨事となった大阪の治療院があります。SEOはすべて圏外に飛ばされ、Googleマップのアカウントも削除されました。
3ヵ月かけて、何度「異議申し立て」しても復活できず、アカウント復帰が不可能だったので、新しいアカウントをつくられました。
SEOでは、医療は医者が専門家であると認識されてます。先生独自の思想は院内にとどめておいて、コアファンにだけ打ち明けることをおすすめします。
2院目:「治る」を連呼して閉院
愛知の治療院で症状についてブログを書いてました。過激なところもあり、「改善」ではなく、「治る」という言葉を多用してました。
YMYLに引っかかり、ホームページもブログも圏外に行き、近隣の治療院の通報で立入検査が入り閉院しました。その後、新しい治療院を別の場所で開くことになりました。
治療院のYMYLで重要なことをまとめます
①真実よりも民衆の合意
GoogleのSEOは、大衆を相手にする検索ツールであるため、世論が力を持ちます。
何が真実であるかよりも、現在の科学、医学で大半の専門家が認めていることがGoogleの正解とします。
それは、施術や民間療法で効果があったとしても、医学界全体で認められていない段階では、不確かな情報、デマに近い情報として扱われます。
②誰が言っているかより何を言っているか
「病院の院長が民間療法を推奨する記事を書いたら上がるのか?」
回答は、NOです。
理由は、病院の院長という権威性と信頼性があっても、医療界全体の方向性を変えているわけではないからです。
このようなことをした病院の院長は、科学に反する意見として、Googleの評価で権威性を剥奪される可能性もあります。
医師免許を持っている院長であっても、「ワクチンは危険だ!打つな!」と書いた時点で、Googleはそのページを信頼できないページ(Lowest Quality)と判定し、検索圏外に飛ばされます。
Googleにとって専門家の意見ではなく、専門家の仮面をかぶった危険な扇動と見なされるからです。
誰が言っているかよりも、何を言ったかが重視されるということです。
③Googleは怯えている
Googleは、なぜ医療・健康の分野でここまでシビアになるのか。それは、検索結果のせいで人が死ぬことを恐れているからです。
たとえば、ユーザーが「癌 治し方」と検索して、上位に「病院に行かず、〇〇療法だけで治る!」という記事が出て、ユーザーがそれを信じて病院に行くのをやめて亡くなったり手遅れになるというケースです。
検索ユーザーの潜在意識でも、検索上位に上がっているサイトは信用できるという心理が働きます。
Googleは、どのような大衆が情報を得ても有害にならないことを望んでます。
まとめると、Googleの検索エンジンで上位表示を目指すなら医療は医者に任せて、治療家の専門分野である自己治癒力を高めるコンテンツの発信です。
先生は、西洋医学よりも優れた独自の理論をお持ちでしょうが、大衆が信じている常識をもとに先生の論理を解説してあげましょう。
このルールを守らないと、SEOで圏外に飛ぶ、マップからアカウントが消える、「異議申し立て」が通らない、Googleはコンテンツの確認や削除に人件費を使うので二度とアカウントをつくらせない「永久追放」もありえます。
YMYLのQ&A
YMYLは、メルマガ・LINEの発信も影響するの?
医療の定説とは違った独自の論理をネットにあがらない形で発信するのはセーフです。
Googleの検索ロボットは、個人のメールボックスやLINEのトークまでは見ることができません。
しかし、メルマガの発信では相手がGmailを利用する方もいるので、そのような場合はGoogleから目をつけられる可能性はあります。
もう一つの注意点があります。それがGoogleマップの口コミです。
口頭やメールで伝えたとしても、マップの口コミで書かれたらアウトです。口コミは、消せないので新規にも影響を及ぼします。
戦略として、コアファンにだけ共有することをおすすめします。
Facebook・X・InstagramのSNSも影響がある?
SNSは、アウトになる可能性が高いです。
Googleは、SNSの投稿内容も一部把握できます。
SNSは、ホームページからリンクするでしょう。Googleは、SNSを紐づけて評価しているので、Facebookで科学的根拠のない情報発信をしていれば、順位に影響する可能性があります。
「じゃあ、どんな独自性を出せばよいの?」
「独自性を出せと言うわりに、オリジナリティを出しすぎるとペナルティになる!」とモヤモヤするかもしれません。
コツは、治療家の専門分野で事実を書くことです。
「医学的なエビデンスはありませんが、私の臨床経験としてこういう事実がありました」という姿勢です。
先生の体験や表現に勝る事実はありません。医療分野に踏み込まず、治療院で起こった出来事を書くことです。
YMYLの対抗策(治療院の賢い戦い方とは)

病名や症状名から悩みのシーンで戦う
これが最も即効性のある戦略です。
肩こり、腰痛のような症状名ではなく、生活で困る具体的なシーンで検索するのです。
たとえば、「指がポキポキなるのはなぜか」「足を曲げたときにポキとなるのは?」などのポキポキ系は上位表示しやすく、膨大なアクセスが取れたりします。
検索エンジンの本質は、検索ワードに込められた疑問や質問です。その検索意図を満たす回答をすることが上位表示の鍵となります。
病名や症状名を調べる前に、肩に違和感を感じて困ったことがあったり、腰を痛めてできなくなったことがあります。
潜在的な検索意図は、治療家の経験があるから見抜くことができます。
Google検索において、ヘルニア、自律神経失調症などの病名・症状名までも病院(医師)に占領されている今、具体的に困っていることは医師が手をつけてません。
そして、具体的にこまっていることこそ、書いてあげると共感を呼び、「この先生はわかってくれる方だ!」となり、症状名で無機質な文章を書くよりも効果的に優良顧客を治療院に呼ぶことができます。
複数キーワードで悩みが明確な人を集める
肩こり、腰痛などの単体キーワードは悩みが浅いとお話ししました。逆に検索キーワードが多ければ、多いほど、お客様の中で悩みや問題が明確です。
たとえば、「腰痛」よりも「運転 腰痛 辛い」の方が悩みが明確です。
ご自身で悩みがわかっている方は、何をするべきか、検索過程で知識が身について、お金を払う覚悟が決まってます。
結論、複数キーワードの検索者は質の高いお客様(優良顧客)ということです。
先生が目指すべきブログの形は、医療辞典からお客様の困りごとQ&Aです。これが病院と同じ土俵で戦わないということです。
AI活用の注意点!AIの嘘でSEOから退場させられる
AIは、もっともらしい嘘をつきます。それをハルシネーションと呼びます。これは、YMYLに完全に引っかかります。
文章の確認を怠れば、事実のない情報が書かれます。文脈は、人に対して使うとは思えない配慮のなさまであります。
AIのどこにでもある文章で専門性が失われる
もう一つ、AIには大きな問題があります。
それは、AIの書く文章が教科書通りの解説であるため、文章から先生の独自性を薄れさせることです。
AIは、「腰痛の原因」や「肩こり解消法」などの記事を数秒でつくれるようになりました。治療院でも録音機を置いて、院内の会話をAIに文字起こしさせ、ブログやSNSに投稿されている方もいらっしゃいます。それが問題の引き金を起こしてます。
AIの普及で、どこのサイトでも、動画でも似たような情報ばかりがあふれてます。
みんな、AIを頼りにし過ぎて、似たり寄ったりな文章、内容、構成になっているので独自性が失われ、専門性や信頼性が奪われているのです。
だから、Googleは専門家による独自の意見や見解を大きく評価するようになったのです。
まとめ
YMYLは、医療・健康分野で治療院が対象となります。医療や健康の定説を守り、正確な情報を与えること。
病院や医師と真っ向勝負せず、複合キーワードでニッチを狙い質の高いお客様を集めること。
AI時代だからこそ、手打ちで先生の意見や知識をもとに記事をつくる。
今、まさに人間がAIをビジネスに活用して、うまくいくかどうかのはざまにいます。
先生の経験を書きつつ、AIを活用できた先生が大きな成果を得ます。












