2016/05/04 (更新日:2016/05/04)
最も施術技術が高い治療院が検索1位やネット上評価1位を獲得するでしょうか。
それでは、お伺い致しましょう。Google検索1位や地域No.1の治療院が最も優れた技術をお持ちでしょうか。
確実にそうであるとは言えません。
では、地域No.1の治療院は高い技術を持っているでしょうか。
確かではございませんが持っているでしょう。
疑問が浮かびます。
それでは、集客や地域No.1に高い技術は本当に必要でしょうか。
高い技術による施術とそうでない施術を治療院ホームページから見分けることはとても難しいです。
・地域1番の治療院は同じ地域の数十院より高い技術で施術を提供しているでしょうか。
・地域1番の治療院は問診で最も正確な診断ができているでしょうか。
・地域1番の治療院は問題が最も起こらない治療院でしょうか。
・エキテン1位の治療院は、その地域で最も技術が高いのでしょうか。
・地域No.1やエキテン1位は、他のどの治療院へ行くよりも症状が改善するでしょうか。
技術を最も愛する先生には、とても辛いお話ですが多くの患者さんは以上のように思っています。地域No.1の治療院は、他院より問診も正確で良い施術により症状を改善してくれる。なぜなら地域で1番だからです。
ただ、先生は『そうではない。他に良い治療を提供できる院がある。』と言いたいでしょう。
地域No.1の治療院から患者さんが先生の治療院へ転院して、来院患者さんのほとんどが先生の治療の方が改善されて良い。と言ったとしても、地域No.1の治療院はそのままです。
先生は、声を大にして「うちの方が技術が高い!!」と言いたいでしょう。
技術が求められやすいのは、本人の探究心や技術職ならではの憧れがあります。技術が高いことがリピートを作り、紹介を呼び、新規患者が増える要因と思われていることも要因の一つです。
『一子相伝の治療』くらいにすごい技術
『技術を磨き、誰にも改善できない症状も何十年も修行し、体得した技術を持っているなら、患者さんが殺到し、予約が埋まる』というストーリーを憧れていると多くの先生からいただきます。
技術で一生安泰できそうなのは、とても最もらしく、直感的にもピッタリくることですが多くの場合にそうとは限りません。
多くの治療院を観察した結果、技術が高い治療院程、地域で成功しているかというとそうではありませんでした。
技術が高いからゆえに人が集まらずに困っている先生も多くいらっしゃいます。
「来れば良さがわかる。」でも最初の「来れば」まで達することができない。
ホームページは、素晴らしい技術を持った先生より、商売の上手い治療家の方が繁栄しやすいからです。
では、患者さんが求める技術というのはどこにあるのでしょうか。
患者さんが求める技術は、先生の腕の中にあるのではなく、患者さんのイメージの中にあるということです。
先生がどんなに技術を確立したとしても患者さんのイメージの中で「技術が高い」ことが確立されていなければ、先生が高い技術を持っていることを認識されません。
まして、プロの先生が10院の治療を受ければ違いがわかるでしょうが、素人が治療を受けて良さの違いを敏感に感じることはそうとうの差がない限り難しいです。そして、忘れてはならないのは、患者さんの多くはそのような素人だということです。
もし、本当に技術が高く、技術についてNo,1の称号を得たいなら、ホームページや患者さんへのアプローチを増やし、患者さんの中で地域でNo,1で技術を持っているイメージを作り上げるのです。
患者さんのイメージで技術の高い治療院を作る。
そのためには、いくつか過去記事で参考になるものがございます。今後の実践のために記載致します。
参考URL
https://michell-green.com/branding/2016/04/no1/
https://michell-green.com/branding/2016/04/the-service-title/
例を上げましょう。
水泳専門治療院
水泳専門治療院は言うまでもなく、水泳について詳しいです。水泳についての筋肉の動きや泳ぎ方、治療に詳しいので先生が求めるあることが許されます。
それが高単価(専門性のないときよりも値上げ)です。
単価を上げることができる。
単価を上げることを躊躇する先生も多いですが、専門性を持ち特化している治療院は単価を上げることを許されます。
それが施術技術にどのような影響をもたらすかというと。
単価が上がり、『品質の高さ』のイメージを上げる。
値段が高いと技術が高いように見えます。それは、関係性ができており、専門性は値段が高く、値段が高い施術は技術が高い。
技術力が高い治療院は、素晴らしい院。
ホームページ上で他より値段が上がること。
比較され値段が高いことがマイナスのイメージに感じ値段を下げる先生もいます。値段を下げた先に何もありません。値段を下げるなら専門性を持ちアイデアで単価を上げサービスを充実させましょう。
それが患者さんの良いイメージを作り、治療を充実させる要因にもなるでしょう。
追伸
ただ、このように技術について記載致しましたが私も技術に取り組むことが好きで、誰にも改善できないような症状を改善されたり、治療技術を日々、磨いている先生が好きです。そのような先生を応援したい気持ちでいながら技術追求と治療院イメージについての反比例な話をさせていただきました。
そのため、技術を追求される先生は、バランスを取り、ブランディングによって、地域イメージを上げることも少し手を加えていただけると幸いです。