2020/09/26 (更新日:2020/09/26)
誰でも良いから来てほしい→誰も来院しない(治療院のSTP分析)
こんにちは。さこまです。
「なかなか患者が集まらない」という
治療院のマーケティングを手伝い集客数を増やしてます。
過去のマーケティング成果です。
- 過去最高売上新記録
新規患者数50名超え
安定した売上を継続
このような治療院には、とても参考になると思います。
・誰でも良いから来院してほしい。
・誰が来ても大丈夫!
・来てくれればどうにかできる。
「誰でも来てほしい」と思ってしまうと、
『誰にでも当てはまる施術』をオファーしてしまい、
結局、誰も来てくれません。
こういう言葉があります。
あらゆる患者様に向けた施術は、
誰からも必要とされない。
そんなときに読んでください。
「先生の治療院で受けたい」と言われるSTP分析
売れる施術と売れない施術の例です。
売れない施術:1つの施術で複数の問題を解決する。
売れる施術 :1つの問題を1つの施術で解決する。
新規を増やしたいときは、
1つの問題を1つのサービスで解決してげましょう。
もっと新規を増やしたいときは、
1つの問題を解決するサービスを複数作れば良いだけです。
- 「でも、1つのサービスで複数の問題を解決できるから
1回で大多数を集められるようにしたい。」と思うのは、欲張りです。笑
患者様に選ばれる戦略を解説します。
STP分析とは?
市場調査した後にSTP分析をします。
STP分析でマーケティングが上手くいくか決まります。
「肩こり、腰痛、スポーツの怪我は、新規が来るけど、
他の症状の患者さんがなかなか集まらない。」
というときは、STP分析が力になります。
努力してるのに成果にならない現状を打破できます。
STP分析のSTPとは
- セグメンテーション(Segmentation)
ターゲティング (Targeting)
ポジショニング (Positioning)
それぞれの頭文字のSTPを取り、
それぞれを分析するため、STP分析と呼びます。
1つずつ解説します。
セグメンテーション
人口、地理、考え方、行動で
患者様を分類します。
簡単な例で人口3万人の町で女性が2万人、
うち、20~40代が1.5万人で主婦が多い。
「この条件なら産後骨盤矯正が良いな!」と気づきます。
こんなイメージです。
先生の地域が住宅街で主婦がたくさん住んでいるので
産後骨盤矯正の対象になりやすい。
というように、患者様のニーズを分類して、
発見するために行います。
同じニーズを持っている方は
グループに分類します。
分類はこのようにします。
・地理的変数(ジオグラフィック)
・人口統計的変数(デモグラフィック)
・心理的変数(サイコグラフィック)
・行動変数(ビヘイビアル)
- 地理:地域、気候、文化、習慣
人口:年齢、性別、職業、所得、家族構成
心理:価値観、趣味、ライフスタイル
行動:購入、パターン、頻度や知識、態度、反応
1つずつ分けていくと、地域の方が何に困っていて
誰を対象にすべきかがわかります。
- セグメンテーションの効果
・ニーズを見つけられる。
・ニーズを細かく分けられる。
・ニーズと患者層を分類できる。
ターゲティング
セグメンテーションで見つかったニーズを1つに決めます。
それがターゲッティングです。
まずは、イメージから伝えます。
各四角は、セグメンテーションで見つかった対象者です。
その中には、繁盛する対象もあれば、
そうでない対象もあります。
ターゲッティングで1つのニーズを対象に
することを決めるイメージです。
こういうイメージです。
複数見つかった対象者を1つに絞ります。
間違えれば、新規は来ません。
例えば、先ほどの産後骨盤矯正を例にしましょう。
対象を1つに絞るために3Cを利用します。
自院をどの立ち位置にするか決めます。
3C
市場(Customer)
現在、どれくらい求められているか?成長していくか?収益性は高いか?競合(Competitor)
何院競合がいるか?自院が得意とすることより秀でている院は?どの院が何が得意か?自社(Company)
現在はどの立ち位置か?これからどの立ち位置になるか?
- 市場:人口3万人で2万人の女性がいて、20~40代が1.5万人で主婦。対象者は十分います。
- 競合:地域に整骨院が13店舗あり、産後骨盤矯正をしている院は3店舗。片手間でやってキッズスペースしかなく、赤ちゃんを見ることができない。
- 自社:3店舗より優れた産後骨盤矯正のページを制作している。患者様の声も他院より多い。赤ちゃんが見れるように保育士がいる。
これなら他院に勝てることがわかります。
3Cを明確にしたら、ターゲッティングが
合っているか事前に調べることができます。
そのときに5Rを利用します。
5Rの評価
規模は大丈夫?(Realistic scale)
利益になるだけの人たちはいますか?成長率(Rate of growth)
すぐに終わってしまわないか?これから伸びますか?優先順位と波及効果は?(Rank & Ripple Effect)
売上が上がった後、また他の施術も売れるか?
すぐに行った方が良いか?
到達可能性(Reach)
メッセージを送り、反応してくれるか?
競合(Rival)
そこを狙う競合は多くないか?他院と比べて選ばれる要素は何か?
- 規模は大丈夫? :1.5万人で十分な人がいる。
成長率 :産後骨盤矯正の需要は伸びている。
優先順位と波及効果は?:産後骨盤矯正の後に肩こり、腰痛で定期来院になる。
到達可能性 :主婦は時間があり、反応が取りやすい。
競合 :地域に競合が少ない。他院よりHP、患者様の声、保育士で選ばれる。
という感じです。
ターゲッティングとセットでペルソナも決めます。
ペルソナはまた別の機会で解説します。
ペルソナ簡単な例
例えば、川崎市に住んでる30代の産後女性で1歳の子供がいて、月収30万円の3人家族。旦那はIT企業に勤め、将来も健康でいたいと思っているけど、今は身体のケアをしていない。柔軟性があるので、身体のケアの重要性を知れば、産後骨盤矯正を受けてくれる。
3Cで患者、自院、他院を知り、
5Rでそこに入って良いか判断しましょう。
最後にペルソナで対象相手を決めます。
ポジショニング
対象の患者様に選んでいただくために
どこの位置にいることが有利か明確にします。
主に他院との差別化で利用します。
ポジション作り
- 選ばれない:症状を改善する治療院
- 選ばれる :産後骨盤矯正専門院、口コミサイト地域No.1
例えば、産後骨盤矯正専門院で産後骨盤矯正の患者様だけ受け入れてます。とか最強でしょうね。
誰を対象にして、誰に選ばれたいかわかりやすくします。
他院より有利な条件を作れているか?を見ましょう。
どういう効果があるの?
セグメンテーションで分類して、
ターゲッティングで対象の患者様を決め、
ポジショニングで対象の患者様から目につく位置を取ります。
今まで感覚でやっていたことを数値で
行うので成功率が高まります。
例えば、産後骨盤矯正で主婦を集めようとして、
オフィス街で男性ばかりだったということを行う前にわかります。
もしセミナーで産後骨盤矯正の新患が集まる方法を
勉強したなら、実践して集まるかどうか試します。
やって、ダメだったら
「この地域では上手くいかなかった。」
と結論付けても本当は対象者に
届いてなかっただけかもしれません。
STP分析で失敗したときに本当の失敗理由を知れて、
失敗する前にやらない方が良いこともわかります。
STP分析の次に行うことは?
市場調査をしてから、STP分析で対象を明確にして、
マーケティングミックスの4Pに入ります。
今後のご活動のためにご参考くださいませ。