2016/05/24 (更新日:2016/05/24)
治療項目を増やしても患者は増えない。
患者集客数を増やそうと考え、治療項目を増やしている先生が陥りがちで最もなってはいけない状態について記載致します。
患者を集めようとした時に治療項目を増やす先生が多い。
最初は、3つ、4つの治療でまばらに患者さんが集まっていたけれども、日に日に時間が経つにつれ、患者さんの集まりが悪くなり、原因を考えてみた時に対応できる症状の少なさを感じ、治療項目を増やしたり、機械を導入されることが多々あります。
改善する良い機械がほしい。話題の手技を学び対応症状を増やしたら。
「患者さんが増えるのでは?」と思い、学び項目を増やすと最初は増えますがまた数字が下がります。
患者さんの集まりが悪いのでまた、新しい機械を導入し、施術技術を勉強します。
気づけば、たくさんの施術テクニックがある。
施術テクニックがたくさんあり、対応できる症状がたくさんあるのに症状を持った患者さんが来院しない。
治療項目を増やした先生にありがちなこと。
『たくさんの技術を学び、何の症状でも対応ができる。』
それが本質的な玄人のイメージを出したいのに、項目が多くてそう見えない。
そして、追い打ちをかけるように、よく周りを見渡してみると同じように、どこの院でもどの症状でも対応できそうなのです。それは集客がなかなか上手くいません。周りも同じことをして同じ悩みを持っているのです。
そして、最も陥っては行けない状態が『何も手がつかない。』
ホームページの変更をしようと思っても、『症状の説明』や『治療の提案』など、作ろうにもやることがたくさんあり過ぎて、何も手がつかない。
「文章を作らなければいけないけど、肩こり、腰痛、頭痛、猫背、それに骨盤矯正に・・・。それに写真を撮影して、患者様の声も集めて。それで文章は何を作ったらいいだろうか。」3日、1週間、気づけば半年。
考えがまとまらず、やることが多すぎて何も進まない状態です。
頭がこんがらがったまま時間だけが過ぎていく。
「文章も参考を見つけても何を作ればいいかわからない。」
そして、何がしたかったのかも思い出せないような状態になってしまいます。
これは解決することはとても簡単で1度、解決できるようになると同じように他のこんがらがったことも解決できるようになります。
簡単には、処理能力を上げることですが、文章で伝えられることに限りがあるのでいくつかあるうちの最もシンプルに解決に近い方法を提示します。
解決策は、簡単です。1つにしてしまうことです。
たくさんの対応できる症状を1つにします。
1つも売れず、他を売れません。
人には、手が2つあっても考えは1つにしか向きません。そして、時間には限りがあります。
1つずつ、確実にこなしていきます。
そのために先生が最も自信のある治療で最も治療院に来院数の多い症状を1つに絞り、他は一切、手をつけません。
そして、原点の問題点に戻りましょう。
先生に足りないのは対応できる症状を増やすことではなく、適切な提案方法です。
1つの治療を覚え、対応できる症状を増やすと患者さんが増えるように思いますが、それは対応できる症状が増えたので患者さんがそれを知り、増え、その感覚が患者さんを増やす方法だと勘違いしてしまうことです。
本当は、その集客が上手くいく前に先生は新しい治療を患者さんに宣伝していたのでしょう。
それをある一定数で止めてしまい、集まらないと感じ、他の治療を覚えにいく連鎖になってしまいます。
最終的に治療院に残るのは、たくさんの症状に対応できる治療テクニックとセミナーや機械の請求書です。
こんがらがった頭も1つだけやると思うと何をすればいいかが見つかる。
たくさんやろうとすると止まってしまう手も1つにすると止まっていた手も動き出します。
1つに絞った治療と症状でページを完成させ、その感覚をつかめたら、次に1つずつ増やしていきましょう。
問題は、治療項目を増やすことではなく、先生がやろうとしたことに手が止まるほどのやらなければならないことがあることです。
その手が動き出せば、文章ができ、写真が集まり、患者様の声が掲載され、ページが完成します。それが営業に活用され、患者さんを集めます。
まず、1つ決め完成させましょう。それができるまで他の治療を学ばないことを自分と約束すれば、先生のやることは1つです。
ときには、学びを止めて、本当にやらなければならないことに集中することも最善である場合があります。
私も経験がありますがそのときは、本人が一番わかっていると思います。