2017/05/26 (更新日:2017/05/26)
文章中の「すごいひどかった。」→
文章は、患者さんに現場で何が起こっているかを伝えることができます。
その中でも治療家がよく使ってしまい、肝心なところが伝わらない傾向にあることがわかりました。
それが「すごいひどかった。」です。
この言葉を見た患者さんは、「あー、ひどかったんだなー。」とわかりますが、それがどれくらいひどかったかはわからず、とりあえず、ひどかったことだけ理解できます。
そこで先生にどれくらいひどかったのか聞いてみると、普通の人がびっくるする程のレベルでした。
なぜ、普通の人がびっくりするレベルかというと、いつもひどい症状を見ている先生がひどいというニュアンスを使うくらいだったので、一般の人のひどいを超えた、ひどさでした。
それは、詳しく説明されて初めてわかりました。
それがこの文章です。「肩が固まって全く動かなくて、それで半年も生活をしていた。」
「すごいひどかった。」この言葉と比較すると、上記の方がひどく感じますね。
「すごいひどい」「すごかった。」一言でまとめるときにこの言葉はとても便利です。
便利な反面、本当に伝えたかったことが伝わらなくなってしまいます。
ひどい症状が改善されると、先生の技術力の高さを理解できます。例えば!
1~4がちょっと症状がある。
5~6が症状がある。
7~15がすごくひどい。
この3つでくくったとしましょう。
「すごくひどい。」を使うと、7以上でどれくらいひどかったかがわかりませんが、肩が動かなかった。と13であったことを伝えると、「13を0にした。」とまた逆に先生の技術力の高さが認識されます。
すごいひどいでくくると13も15も7くらいにくくられるということです。
そのため、文章中では「ひどい。」「すごくひどかった。」をこのように分けて書きます。
・どれだけ本人が辛かったかの患者さんの訴え。
・プロの目線で先生が身体を触れて感じたこと。
これだけで「すごいひどかった。」が患者さんに伝わるようになります。
症状が改善されたエピソードのすごさが伝わります。