2017/03/29 (更新日:2017/03/29)

患者の矛盾|価値基準の違い

マーケティング

患者さんの来院理由とお金の数値で分析しているときに混乱することがあります。

・保険診療の患者さんは、自費は受けない。
・お金がある人でないと自費診療を続けられない。

先生の経験と分析からこのような理由を伝えられることがあります。
ただ、ときに来院理由とお金の数値を元にしたデータは、矛盾を生み、先生を混乱させます。

 

来院理由というのは、体験価値ですね。

患者さんは、施術にお金を払うわけではなく、体験する価値である症状改善や改善した喜びで来院されますね。

例えば、施術を受けて、症状が改善されなければ来院をやめてしまったり。施術を受けて嫌な思いをしたら来院をやめてしまう。

ということは、やっぱり施術自体にお金を支払っているわけではなく、体験価値の改善した喜びにお金を払っていることがわかります。

 

ただ、患者さんはときに希望する体験価値がコロコロ変わりカメレオンになります。
それが先生を混乱させます。

その例をあげてみましょう。

・10万円のルイビトンのバックを持って100円均一に行きます。
・1000万円の車で空港まで行き、格安航空券の飛行機に乗車します。
・300万円の時計を付けて、160円で10分満員電車に乗ります。
・3万円の口紅を付けてお昼ご飯に牛丼を食べていたり。

これらは、当たり前の光景ですが、何だか矛盾しているように見えますね。

保険診療でも同じことが起こりますね。
保険診療に来ている患者さんで財布やポーチ、バックだけとても高級だったり。靴かとても綺麗だったり、高級な時計をしている人がいたり。

このお金の軸というのは、このような矛盾を生みます。
では、何を基準に考えるとこのような矛盾が解消されるかというと時間軸で考えると、この問題が解決します。

 

ライバルと表面的な戦いは、患者さんのお金の奪い合いをしているように思います。
財布の中に入っているお金、給料に限界があるからです。

ですが、実は時間の奪い合いをしているということに気づけるかどうかが勝敗を決めます。

 

ときに人は、財布に入っているお金以上のお金を使ったり、翌月の給料分のお金を使ったり、ときに人からお金を借りるという人の財布のお金を使うことまでします。

それは、どれだけ患者さんの考えている時間、サービスを体験している時間を所有できるかです。
施術を体験している時間、ホームページを見てもらっている時間、ブログを読んでもらう時間、セルフケアをしてもらう時間・・・

先生も患者さんもビル・ゲイツも持っている時間は、1日24時間です。
それを伸ばすことができないように、その時間内をどれだけ占有できるかです。

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